国際結婚相談所で知り合った夫婦は離婚率が高い?妻と一緒に考えてみた
9月30日、自宅で妻の娜娜(ナナ)と、国際結婚相談所で知り合った夫婦の離婚率について話し合いました。娜娜の在留資格更新の時期になり、無事に一年を過ごせたことを機に、このテーマについて意見交換したんです。
私は中国人女性と結婚している行政書士で、ブライダルコクサイコンの代表をしています。実は、中国人女性との結婚は今回が2度目。前妻とは離婚という結果になりました。
「国際結婚相談所で知り合った夫婦は離婚しやすいのか?」この疑問について、私と娜娜の経験、そして中国の文化的背景を踏まえて考えてみました。



私たち夫婦の率直な意見が、これから国際結婚を考えている皆さんの参考になれば嬉しいです。
統計データでは見えてこない本当の離婚率


統計局のデータを調べてみましたが、知りたい情報は見つかりませんでした。
なぜなら、統計局のデータは「その年の婚姻件数」と「その年の離婚件数」から離婚率を出すからです。一番知りたい「一度結婚したカップルが離婚に至る率」は、統計局でも把握が困難で、見られるデータはありませんでした。
まして、「国際結婚で結ばれたカップルが最後まで添い遂げる率」は、全く不明の状態です。



一方の日本の国際結婚の割合は、内閣府男女共同参画局の「結婚と家族をめぐる基礎データ」(令和4年3月)により公表されています。


中国人女性の決断の早さと離婚観


中国人は決断が早く、特に女性は許せないことがあると我慢して結婚を継続するのではなく、離婚を選ぶことが多いのです。
これは中国の文化的背景が関係しています。中国では、自分の幸せを追求することが大切とされ、無理に結婚生活を続けることは美徳とされていません。
私の前妻との離婚経験
私の前妻も中国人でした。戸籍上の結婚期間は8年に及びましたが、前妻から「私とあなたは合わないから、離婚してほしい」と申し出られました。



前妻は、合わないと判断したら、すぐに行動に移した。日本人なら「もう少し様子を見よう」と考えるところを、中国人は決断が早いんだ。
娜娜の離婚経験から見る中国の離婚事情
娜娜にも一度、離婚歴があります。前の夫の「浮気」が離婚の原因でした。



中国では、許せないことがあれば、すぐに離婚します。我慢して結婚生活を続けることは、自分の人生を無駄にすることだと考えるの。
娜娜が語る中国の離婚率の実態


娜娜に中国の離婚率について、肌感覚で聞いてみました。



私の肌感では、半分は離婚すると思う。今はもっと多いかな?
実際、娜娜の両親も、娜娜が成人してから離婚しています。また、娜娜の同級生の状況を見ると、かなりの数が離婚しているそうです。
娜娜の肌感では、30%程度は離婚経験があるとのことでした。以下の表に、娜娜が語る中国の離婚事情をまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 離婚率の肌感 | 半分、または半分以上が離婚する |
| 娜娜の同級生の状況 | 約30%が離婚経験あり |
| 両親の離婚 | 娜娜が成人後に離婚 |
| 離婚の決断 | 許せないことがあれば即決断 |
| 離婚への抵抗感 | 日本人より少ない |
この表から分かるように、中国では離婚に対する抵抗感が日本よりも少なく、決断も早いのが特徴です。
国際結婚の離婚リスクは本当に高いのか?


国際結婚の離婚率が高いというデータはありませんが、異文化での結婚なので、日本人同士、中国人同士よりリスクがあることは否めません。
翻って考えてみると、国際結婚には特有のリスク要因があります。以下の表に、日本人同士の結婚と国際結婚の違いをまとめました。
| 比較項目 | 日本人同士 | 国際結婚 |
|---|---|---|
| 言葉の壁 | なし | あり(コミュニケーションに工夫が必要) |
| 文化の違い | 小さい | 大きい(価値観の違いが顕著) |
| 生活習慣 | 似ている | 異なる(食事・生活リズムなど) |
| 家族の理解 | 得やすい | 得にくい場合がある |
| 在留資格手続き | 不要 | 必要(複雑で時間がかかる) |
| アドバイザーの必要性 | 低い | 高い(文化の橋渡し役が重要) |
この表から分かるように、国際結婚には日本人同士の結婚にはない困難があります。しかし、これらの困難を乗り越えられるかどうかは、二人の気持ち次第なのです。
結婚する動機が何より重要


結婚する動機として、二人で助け合って日本で暮らす気持ちがあるかどうかが重要な要素です。
治安が良く、外国人に親切で、快適に暮らせる日本で生活できることが大きな動機であるとしても、それだけでは不十分なのです。
前妻との結婚が失敗した理由
前妻との結婚は、そもそも「日本で快適に、贅沢して暮らしたい」という考えが主目的だったと思います。



前妻は、私と一緒に生活を築いていく気持ちがなかった。日本での快適な生活が目的で、私はその手段に過ぎなかったんだ。
娜娜との結婚が上手くいっている理由
娜娜は、私がまだまだ豊かでないことを知った上で、日本に来て私と暮らしています。



私は、夫と一緒に日本で生活を築いていきたいと思ってる。お金持ちじゃなくても、二人で協力すれば、幸せな生活ができると信じてるの。
人間、それぞれ背景があります。そういうカップルが、合意の上で新たなアドベンチャーに挑むのです。
国際結婚相談所で結ばれた場合の必要条件


国際結婚相談所で結ばれた場合は、周囲にアドバイザーがいることが不可欠です。
国際結婚は異文化同士なので、言葉や文化の違いで、どうしてもすれ違いが生じるからです。
私たち夫婦の場合
私と娜娜の場合、特に私は良い意味で国際結婚の経験者であり、どうなると不味いか経験値があります。また、周囲にも中国人の友人がいます。



前妻との失敗があったからこそ、今回は上手くいってる。経験から学んだことを活かして、娜娜との関係を大切にしてるんだ。
結婚した生活を始めた当初は、言葉や文化の違いで、どうしてもすれ違いが生じます。だからこそ、アドバイザーは必要なのです。
以下の表に、国際結婚を成功させるための必要条件をまとめました。
| 必要条件 | 重要度 | 具体的な内容 |
|---|---|---|
| 共に暮らす気持ち | ★★★★★ | 二人で助け合って生活を築く意志 |
| アドバイザーの存在 | ★★★★★ | 文化の違いを理解し橋渡しする人 |
| 経験者の助言 | ★★★★☆ | 国際結婚の先輩からのアドバイス |
| 文化理解の努力 | ★★★★☆ | お互いの文化を学ぶ姿勢 |
| コミュニケーション | ★★★★★ | 言葉の壁を乗り越える工夫 |
| 忍耐力 | ★★★★☆ | すれ違いを乗り越える我慢強さ |
この表から分かるように、国際結婚を成功させるには、様々な要素が必要です。特に「共に暮らす気持ち」と「アドバイザーの存在」は最も重要な要素と言えます。
娜娜が語る中国の結婚事情


娜娜から、中国でも若い人が結婚しない理由を聞きました。



中国では、子供を成人まで育て上げるのに、お金がとてもかかるの。日本は、子供が産まれると、国や自治体が色々面倒を見てくれるから、本当に羨ましいと思う。
中国では、教育費の負担が大きく、特に都市部では子供一人を育てるのに莫大な費用がかかります。そのため、結婚や出産を躊躇する若者が増えているそうです。
以下の表に、中国と日本の子育て支援の違いをまとめました。
| 比較項目 | 中国 | 日本 |
|---|---|---|
| 教育費負担 | 非常に高い(特に都市部) | 比較的軽い(公立学校が充実) |
| 政府の支援 | 限定的 | 児童手当など充実 |
| 保育施設 | 都市部は不足 | 待機児童問題はあるが充実 |
| 医療費 | 全額自己負担が多い | 子供の医療費助成あり |
| 出産費用 | 高額 | 出産一時金などの支援あり |
この表から分かるように、日本の子育て支援は中国と比べて充実しています。これも、中国人女性が日本での生活を希望する理由の一つなのです。
まとめ


国際結婚相談所で知り合った夫婦の離婚率について、明確なデータはありません。しかし、私たち夫婦の経験から言えることがあります。
離婚率の高低よりも、二人が「共に日本で暮らし、生活を築いていく」という気持ちを持っているかどうかが最も重要なのです。
中国人女性は決断が早く、許せないことがあれば離婚を選ぶ傾向があります。これは文化的背景によるもので、良い悪いではありません。



大切なのは、お互いを尊重し、文化の違いを理解しようとする姿勢だ。そして、困った時に相談できるアドバイザーがいること。これがあれば、国際結婚は必ず成功すると信じてる。
私は前妻との離婚という失敗を経験しました。しかし、その経験があったからこそ、今の娜娜との結婚生活が上手くいっています。
国際結婚相談所を通じて結婚を考えている方は、ぜひ信頼できるアドバイザーを見つけてください。そして、お相手と「共に生活を築いていく」気持ちがあるか、しっかり確認してください。



私たちの体験が、これから国際結婚を考えている皆さんの参考になれば嬉しいです。不安なこともあると思うけど、お互いを思いやる気持ちがあれば、きっと素敵な家庭が築けると思います。応援してます!










