日本の結婚相談所はろくな女がいないって本当?実際に活動した行政書士が解説
10月6日、中秋節の始まりの日。曇り空で月は見られませんでしたが、華正樓の月餅を食べながら、妻のナナと興味深い話をしました。テーマは「日本の結婚相談所の女性と、国際結婚相談所の女性では、男性に求める条件がどう違うのか?」です。
私は行政書士で国際結婚相談所を運営していますが、実は37歳の時、日本の結婚相談所NOZZEに入会して婚活した経験があります。
当時はZWEIなどのデータマッチング型が人気でしたが、NOZZEは「恋愛の要素を取り入れている」という触れ込みでした。担当者のセールストークは今でも覚えています。「あなたは素敵なので、20代女性ともマッチングできますよ。半年で成婚できます!」
結局、1年足らずで喧嘩別れすることになりましたが、その経験から学んだことは多くありました。



夫の婚活経験、詳しく聞いたことなかったから、今日は私も勉強になったわ。日本と中国の女性、こんなに考え方が違うんだって驚いた!
結婚相談所に「ロクな女がいない」は本当か?


よく「結婚相談所にはロクな女がいない」という声を聞きます。しかし、これは本当でしょうか?
「ロクな女」の基準は、観点によって変わります。ルックスやプロフィールの面では、確かに魅力的な女性が在籍しています。「えっ! こんな綺麗で可愛い人が?」と思うような方も実際にいます。
ただし、自分の好みに合う女性にアプローチして、電話での話や対面でのお見合いを断られることが続くと、「ロクな女がいない」つまり「自分の良さを分かってもらえる、目の高い女性がいない」とぼやきたくなるのです。



でもな、結婚相談所は出会いの場なんだ。女性も男性のプロフィールをそれこそ吟味して、「この人とは結婚には至らない」と判断してお断りする。そこは、お互い様なんだよ。
結婚相談所の闇:「客寄せパンダ」問題
アプローチした相手から、回答が全く来ないことがあります。しかも複数人から。それが度々続く場合、実は裏に事情があるかもしれません。
悪質な結婚相談所では、申し込みの多かった女性が成婚して退会していても、敢えて「客寄せパンダ」として、プロフィールをそのまま載せておくことがあるそうです。これは、当の女性ではなく、相談所が責められるべき問題です。
日本人女性vs中国人女性:男性に求める条件を徹底比較


月餅を食べながら、ナナと私の経験を基に、日本人女性(在日中国人女性含む)と現地中国人女性が男性に求める条件を比較してみました。
9つのポイントで、その違いが明確に見えてきました。
①男性のルックス
容姿に対する考え方は、日本と中国で大きく異なります。
| 項目 | 日本人・在日中国人女性 | 現地中国人女性 |
|---|---|---|
| 顔・体型へのこだわり | 強い傾向。「自分の好み」への拘りが強く、写真審査で落とされることも | 清潔感のある服装であれば、まずテレビチャットで人柄を確かめたいと考える |
| 第一印象 | プロフィール写真の段階で判断されやすい | 写真は最低限の判断材料。実際に話してみて判断したい |
日本人女性は、きちんとスーツ姿で撮影したプロフィール写真を送っても、「書類審査ではねられる」可能性があります。一方、中国人女性は、清潔感さえあれば、まず話してみようという姿勢です。



写真だけで人を判断するのは難しいわ。実際に話してみないと、その人の魅力は分からないもの。中国では「人は外見だけじゃない」って考える人が多いのよ。
②年収
かつては「三高(高収入・高学歴・高身長)」という言葉がありました。今でも年収は重要な要素ですが、日本と中国では求める基準が異なります。
| 項目 | 日本人・在日中国人女性 | 現地中国人女性 |
|---|---|---|
| 求める年収の基準 | 日本の「相場」に合った年収を希望(30歳なら500万円、50代なら1000万円) | 二人が安心して生活できる年収。男性が最低400万円程度あれば、他の条件次第で交際に進む余地あり |
| 考え方 | 年齢に応じた「標準的な年収」を求める | 安定した生活ができるか、という実質的な判断 |
わざわざ貧乏することが目に見えている相手を選ぶことは稀で、「合理性」の観点から考えれば、選択肢から外されるのは「合理的な行動」と言えます。ただし、その「合理性」の基準が日本と中国では違うのです。
③結婚後の女性の働き方・共働きの問題
これは、文化的背景が大きく影響する部分です。
| 項目 | 日本人・在日中国人女性 | 現地中国人女性 |
|---|---|---|
| 共働きへの考え | 若い世代なら受け入れるが、男性が年上の場合は専業主婦志向が強い | 基本的に家事だけは好まず、可能な範囲で働いて「稼ぐ」ことを志向 |
| 年齢差がある場合 | 男性に専業主婦にできるだけの年収を要求 | 年齢差があっても、自分も働きたいと考える女性が多い |



中国では、女性が働くことは当たり前なの。家にいるだけじゃつまらないし、自分で稼いで経済的に自立していたい。夫の収入に頼りきりになるのは、逆に不安なのよ。
④年齢差
年齢差の許容範囲も、日本と中国で大きく異なります。
| 項目 | 日本人・在日中国人女性 | 現地中国人女性 |
|---|---|---|
| 許容できる年齢差 | 男性が年上でも3〜4歳までの差を希望 | テレビチャットでフィーリングが合い、安定した生活ができそうなら20歳程度の差も受け入れられる |
| 理由 | 「年齢差が離れすぎると話が合わない」 | 「長い期間、安定して生活できる」ことが重要 |
日本では「話が合わない」という理由で年齢差を気にする女性が多いですが、中国では実質的な生活の安定性を重視します。
⑤婚歴
離婚歴に対する考え方も異なります。
| 項目 | 日本人・在日中国人女性 | 現地中国人女性 |
|---|---|---|
| 初婚女性の場合 | 相手にも初婚を求める場合が多い | 自分に離婚歴があれば、ある程度許容範囲が広い |
| 離婚歴への許容 | せいぜい1回まで。子供はいない、または扶養義務がないことを求める | 離婚歴が多数回にわたる場合は不安。ただし真摯な経緯説明があれば検討の余地あり |



私は2回離婚歴があるから、日本の結婚相談所では厳しかったかもしれない。でも、ナナは私の過去をちゃんと聞いて、理解してくれた。正直に話すことが大切なんだ。
⑥子供の有無
これは日本人女性、在日中国人女性、現地中国人女性を問わず、「重要事項」です。
- 親権の有無
- 扶養義務・養育費の支払いの有無
- 何人いるか
上記の3点について、隠し事は絶対にしてはいけません。
⑦親との同居の有無
親との同居は、日本でも中国でも敬遠されがちです。
| 項目 | 日本人・在日中国人女性 | 現地中国人女性 |
|---|---|---|
| 基本的な考え | まず受け入れ難い。二人の生活を満喫したい | 原則受け入れ難い |
| 受け入れる条件 | ほぼなし | 二人のプライバシーが保てる、親が自分を受け入れてくれる等の確信が得られれば、受け入れる余地あり |
日本人女性も中国人女性も、「他人に気を使って毎日の生活を過ごしたくない」という点では共通しています。
⑧連れ子との同居の有無
連れ子との同居は、親との同居以上に難しい問題です。
| 項目 | 日本人・在日中国人女性 | 現地中国人女性 |
|---|---|---|
| 基本的な考え | 親との同居以上に拒否反応が強い | 男性との信頼関係ができれば、受け入れる可能性はある |
| 懸念点 | ほぼ受け入れ不可 | 子供が女性を「母親」として受け入れられるか、という問題はある |



連れ子との同居は、確かに簡単じゃないわ。でも、男性をどれだけ信頼できるか、子供とどう関係を築けるか、それ次第だと思う。絶対ダメというわけじゃないのよ。
⑨持ち家か?賃貸住まいか
住居に対する考え方も、文化的背景が現れます。
総論として、中国人女性は一戸建てより、集合住宅・マンションに住むことを好みます。中国で集合住宅に生活している経験のある女性が多いからです。
| 年齢層 | 日本人・中国人共通の傾向 |
|---|---|
| お互いが20〜30代 | 賃貸暮らしで、相談しながら「どんな家を買おうか?」と考えるのも楽しみ |
| 男性が50代以上 | 日本人・中国人共通で、持ち家であることを求めることが多い |
持ち家か賃貸かは、お互いの年齢によって変わってきます。この点は日本人も中国人も共通しています。
月餅を食べながらの気づき


華正樓の月餅を食べながら、ナナと話していて気づいたことがあります。
日本の結婚相談所の女性も、国際結婚相談所の中国人女性も、求めるところは基本的に同じです。ただし、「相談できる余地がある」「柔軟性がある」という点で、中国人女性の方が可能性が広いかもしれません。



中国人女性は、条件だけで判断するんじゃなくて、その人の人柄や誠実さも大切にするの。数字や条件は最低限クリアしていれば、あとは話してみて、フィーリングが合うかどうか。そこが日本と違うところかもね。
「ロクな女がいない」と嘆く前に


日本の結婚相談所に「ロクな女」はいないか? それは、全ての女性には当てはまりません。
自分を受け入れてくれないからといっても、相手にも選んだ末、お断りをする理由があるのです。



私も日本の結婚相談所では上手くいかなかった。でも、それは「ロクな女がいない」んじゃなくて、「私に合う女性がいなかった」だけ。お互い様なんだよ。
国際結婚相談所なら、選択肢が広がる可能性があります。条件面での柔軟性、話し合いの余地、そして何より「人柄を見ようとする姿勢」。これらが、新しい出会いのチャンスを生むのです。
中秋節に妻と語った婚活の真実


残念ながら曇り空で月は見られませんでしたが、月餅を食べながらナナと語り合った時間は、とても有意義でした。
日本人女性と中国人女性、求める条件の「基準」は違っても、「幸せな結婚生活を送りたい」という願いは同じです。
日本の結婚相談所で上手くいかなかった方、国際結婚という選択肢を考えてみませんか? 条件だけでなく、人柄や相性を大切にする女性と出会えるかもしれません。



今回の記事、婚活で悩んでいる皆さんの参考になれば嬉しいです。条件も大切だけど、最後は「この人と一緒にいたい」って思えるかどうか。それが一番大切なんだと思うわ。
今回の記事は、ナナの意見も求めて作成しました。皆さんの婚活の参考になれば幸いです。









