【国際結婚相談所のトラブル】当相談所に寄せられる相談事例をご紹介
ズバリ言うと、国際結婚相談所のトラブルは想像以上に深刻です。私が運営する相談所にも、他社でのトラブル被害に遭われた方々から数多くの相談が寄せられています。
私は国際結婚相談所を運営する松村です。これまで数百組の国際結婚をサポートしてきましたが、同時に他社でのトラブル相談も数多く受けてきました。
今回は、当相談所に実際に寄せられた相談事例をもとに、国際結婚相談所業界の実態を赤裸々にお伝えします。
相談所選びで失敗したくない方は、必ず最後までお読みください。業界の裏側を知る私だからこそお伝えできる、本当に信頼できる相談所の見極め方も詳しく解説します。
当結婚相談所に寄せられる相談の実態


断言します。国際結婚相談所のトラブルは年々増加しています。
国民生活センターには毎年2,000件もの結婚相談所関連のクレームが寄せられます。その中でも国際結婚相談所のトラブルは特に深刻なのです。
なぜトラブルが多発するのか?理由は明確です。国際結婚相談所は特別な資格が不要で、誰でも簡単に開業できるからです。
結果として、法律知識も結婚相談の経験もない業者が参入し、利用者の皆様に深刻な被害をもたらしているのです。
- 開業のハードルの低さ – 資格不要で誰でも開業可能
- 専門知識の不足 – 法律や結婚相談の知識がない業者が多数存在
- 監督機関の不在 – 業界を統制する機関が存在しない
だからこそ、利用者の皆様には信頼できる相談所を見極める力が必要なのです。



業界の内側にいる私から言わせていただくと、開業から1年以内に廃業する相談所が全体の70%を超えています。それだけ無責任に始めて、トラブルを起こして逃げる業者が多いということです。
相談事例①「希望と全く違う相手を紹介された」


最も多い相談は「希望条件と全く違う相手ばかり紹介される」というものです。
実際に当相談所に寄せられた相談事例をご紹介しましょう。
30代の男性Aさんのケースです。初婚の20代女性を希望していたにも関わらず、前の相談所では40代のバツイチ子持ち女性ばかりを紹介されました。
Aさんが希望条件に合う女性の紹介を求めると、「追加料金を支払えば紹介できます」と言われたそうです。
更に悪質だったのは、スタッフから「選り好みしていたら結婚できませんよ」と言われたことでした。
- 希望条件の無視 – 年齢や婚歴の希望を完全に無視した紹介
- 追加料金の要求 – 条件に合う相手の紹介に別途費用を請求
- 利用者への責任転嫁 – 相談所の問題を利用者の「わがまま」と決めつけ
結婚相談所は利用者の幸せを願うべき存在です。利用者の気持ちに寄り添わない業者は、相談所を名乗る資格がありません。



実際にAさんのケースでは、その相談所の女性会員が全体で20名しかいませんでした。そのうち活動中の方は5名程度。これで月額5万円は完全にぼったくりです。会員数は必ず確認してください。
相談事例②「写真と実物が全くの別人だった」


40代の男性Bさんから寄せられた相談です。写真で見た女性に一目惚れし、お見合いを申し込みました。
しかし実際に会った女性は、写真とは全くの別人でした。
写真では20代後半に見えた女性が、実際は40代前半だったのです。しかも、プロフィールには「初婚」と記載があったにも関わらず、実際は離婚歴がありました。
更に驚くべきことに、その写真加工は相談所スタッフが行ったものだったのです。
悪質な業者は成婚率を上げるために、平気で嘘の情報を載せます。プロフィール詐欺は立派な犯罪行為です。
- 過度な写真加工 – 本人と判別できないレベルの加工を実施
- プロフィール詐欺 – 年齢や婚歴などの基本情報を偽装
- 業者主導の偽装 – 相談所スタッフが積極的に詐欺行為に関与
待ち合わせ場所で相手を認識できず、会えなかったというケースも実際に起きています。



写真の加工や詐欺的なプロフィールは、私たち業界にとって最大の恥です。当相談所では写真は必ず本人確認を行い、プロフィールは公的書類で裏付けを取っています。これが当たり前なのですが、やらない業者が多すぎます。
相談事例③「高額な月会費を払っても紹介が一切ない」


50代の男性Cさんの事例です。月額5万円の会費を支払っていたにも関わらず、3ヶ月間で一人も紹介されませんでした。
相談所に問い合わせても「条件に合う女性がいない」の一点張りでした。
更に問題だったのは、プロフィールは送られてくるのに、お見合いの申し込みをしても一切返事がないことでした。
実際に調査してみると、送られてきたプロフィールの女性たちは既に退会済みだったり、架空の人物だったりしたのです。
一部の悪質業者は、パパ活目的の女性を会員として登録していることもあります。女性はお金目的で、真剣な結婚など考えていません。
- 紹介人数の極端な少なさ – 高額な会費に見合わないサービス内容
- 架空プロフィールの使用 – 存在しない人物や退会済み会員の情報を流用
- パパ活女性の混在 – 結婚目的ではない女性を会員として登録
IBJの調査によると、お見合い成立率は30代男性でも6.6%です。国際結婚の場合、更に低くなるのが現実なのです。



パパ活目的の女性を会員として登録している相談所は論外です。真剣な結婚を求める男性を食い物にする詐欺行為です。面談時に「すぐに会えます」「お金を渡せば喜ばれます」といった発言をする相談所は即刻避けてください。
相談事例④「成婚料を前払いさせられた挙句、返金拒否」


最も悪質なのが、成婚料に関するトラブルです。
成婚料は本来、成婚時に後払いするものです。しかし、悪徳業者は前払いを要求してきます。
30代の男性Dさんのケースです。「成婚料は通常300万円ですが、前払いなら150万円でOKです」と言われ、支払ってしまいました。
結果的に成婚できず、返金を求めましたが「契約書にサインした以上、返金はできません」と拒否されました。
更に問題なのは「成婚」の定義です。一般的に成婚とは結婚することですが、悪質業者は「交際開始から2ヶ月経過」を成婚と定義していたのです。
- 成婚料の前払い要求 – 本来後払いの成功報酬を事前に請求
- 成婚定義の曖昧さ – 結婚ではなく交際期間で成婚と判定
- 返金拒否 – 成婚できなくても一切の返金に応じない
成婚料の相場は50万円から300万円と幅がありますが、前払いを要求する業者は確実に悪徳業者です。



Dさんのケースは典型的な詐欺手法です。成婚料の前払いは業界では絶対にあり得ません。正直言って、こういう業者のせいで業界全体の信頼が失われています。成婚料は必ず後払い、これが鉄則です。
相談事例⑤「300万円支払ったのに結婚相手が来日できない」


最も深刻だった相談事例をご紹介します。300万円という高額な費用を支払ったにも関わらず、中国人女性と一緒に暮らせなかった事例です。
日本人男性のMさんは、個人事業主が営む国際結婚相談所を利用しました。紹介された若くて美しい中国人女性に一目惚れしたのです。
何度かのビデオ通話を経て、Mさんは一人でハルビンに渡航しました。お見合いをして、そのまま現地で結婚式を挙げました。費用の総額は300万円でした。
しかし、結婚から2か月後に問題が発生しました。中国人女性の在留資格が下りなかったのです。
Mさんは困り果てて当相談所に相談してきました。仲介した国際結婚相談所に問い合わせたところ、驚くべき回答が返ってきました。
「在留資格の申請はプランに含まれていません。好意でやっただけなので、結果に責任は負いません。」
在留資格の不許可理由を調べてみると、以下のような問題がありました。
- 連絡頻度の低さ – 中国人女性とのSMSなどの連絡が極端に少ない
- 証拠写真の不足 – 結婚式の写真など夫婦であることを証明する資料がない
- 偽装結婚の疑い – 申請した結婚の真実性に疑問が持たれた
配偶者ビザの取得には、夫婦であることを証明する必要があります。本来であれば、婚約に至るまでの経緯を理由書に書き起こし、結婚式の写真なども添付しなければなりません。
このような資料が残っていないということは、相談所に結婚させる意思があったのか疑わしいと言わざるを得ません。



在留資格の申請には、夫婦であることを証明する詳細な資料が必要です。お見合いから結婚までの経緯、写真、連絡記録など、すべてが重要な証拠となります。これらの収集と管理は国際結婚相談所の基本的な責務です。それを「好意でやった」などと言う業者は論外です。
悪徳業者を見極める方法


悪徳業者には共通する特徴があります。これらを知っておけば、トラブルを未然に防げるでしょう。
料金体系の透明性をチェック
まず確認すべきは料金体系です。初期費用が極端に安い相談所は要注意です。
後から追加料金を請求される可能性が高いからです。すべての費用を事前に明確にする相談所を選びましょう。
また、成婚料の前払いを要求する業者は確実に悪徳業者です。成婚料は成功報酬であり、後払いが原則なのです。
サポート体制の充実度を確認
真っ当な相談所は、紹介だけでなく成婚後のサポートまで行います。特に配偶者ビザ取得支援は必須です。
スタッフの対応も重要です。利用者の気持ちに寄り添い、親身になってサポートしてくれる相談所を選びましょう。
「選り好みするな」「条件を下げろ」といった発言をする相談所は避けるべきです。



良い相談所の見分け方は簡単です。初回面談で「どんな方とご結婚されたいですか?」と真剣に聞いてくれるかどうか。利用者の希望を否定する相談所は、そもそも結婚相談業をする資格がありません。
- 料金の明確性 – すべての費用が事前に明示されている
- 成婚後サポート – 配偶者ビザ取得まで責任を持ってサポート
- スタッフの質 – 利用者の立場に立った親身な対応
国際結婚相談所は特定商取引法により、中途解約が認められています。高額な違約金を請求する業者は法律違反です。
信頼できる国際結婚相談所選びのポイント


信頼できる相談所には、明確な特徴があります。
まず、配偶者ビザ取得まで責任を持ってサポートする相談所を選びましょう。個人申請の許可率20%に対し、専門サポートがあれば90%以上の許可率を実現できます。
また、実績と評判を徹底的に調べることが重要です。ネットの口コミだけでなく、実際に利用した方の声を聞くことをお勧めします。
料金体系が明確で、追加費用の可能性について事前に説明してくれる相談所を選びましょう。
- 豊富な成婚実績 – 数多くの成功事例と継続的な実績
- 法的サポート体制 – 配偶者ビザ取得の専門知識とサポート
- アフターフォロー – 成婚後も継続的なサポートを提供
優良な相談所は必ず、利用者の立場に立ったサービスを提供します。
国際結婚相談所のトラブル。当相談所に寄せられる相談事例のまとめ


国際結婚相談所のトラブルは深刻ですが、防ぐことは可能です。
今回ご紹介した5つの相談事例は、すべて実際に当相談所に寄せられたものです。他社でのトラブル被害者の方々の生の声なのです。
悪徳業者の手口を知り、信頼できる相談所の特徴を理解すれば、トラブルは避けられます。
国際結婚は人生の重大な決断です。安易に相談所を選ぶのではなく、慎重に検討することが成功への第一歩となります。
業界の実態を知る私だからこそ、皆様には本当に信頼できる相談所を選んでいただきたいのです。
幸せな国際結婚を実現するために、今回の情報を参考にして、慎重に相談所選びを進めてください。



今思うと病気で弱っていた私に”何らかの理由”で日本人と結婚したい中国人女性を斡旋してきたのではないかと疑っています。国際結婚での無理な斡旋は違法です。業者選びには十分注意が必要です。