中国にも、花見が出来る場所は、あります。


4月8日、新宿御苑の桜が満開の中、ナナと初めての日本の花見を楽しみました。
「中国にも桜はあるけど、日本のように整備された公園で見るのは初めて」
ナナの目に映る桜は、どんな風に見えていたのでしょうか。
もくじ
日中花見文化の意外な共通点



武漢大学の桜も有名よ。毎年3月には観光客で賑わうの。
ナナがスマホで中国の桜の写真を見せながら教えてくれました。
実は中国にも美しい桜の名所が数多く存在します。特に、
中国の主な桜名所 | 特徴 | 日本の比較 |
---|---|---|
武漢大学(湖北省) | 学術機関の桜 | 東京大学の桜 |
玉淵潭公園(北京) | 都市部の大規模公園 | 新宿御苑 |
無錫市鼋頭渚 | 湖と桜のコラボ | 河口湖の桜 |



でも日本の桜は枝ぶりが違うね。手入れの仕方かな?
私が言うと、ナナが深く頷きました。



中国人も花見はするけど、日本のように「桜そのもの」を愛でる文化は珍しいわ。
確かに中国の花見は、より社交的なイベントとしての側面が強いようです。
ナナが感動した日本の花見の細部
新宿御苑を散策しながら、ナナが何度も足を止めては桜の枝を観察していました。



この枝の広がり方…自然なのに計算されているみたい。
ナナが指摘したのは、日本の桜の特徴的な剪定技術でした。
- 枝が横に広がるように剪定
- 花が密集しすぎない配慮
- 病害虫の予防管理
「中国人女性は細部に目が行きがち」とナナが笑います。



私たち、物事の「完成度」に敏感なの。日本の桜の手入れは完璧ね。
この言葉から、中国人女性の美的感覚と実用性を兼ね備えた視点が伝わってきます。
花見から見える日中文化の違い
ベンチに座っておにぎりを食べながら、ナナと文化の違いについて話しました。
項目 | 中国の花見 | 日本の花見 |
---|---|---|
主な目的 | 友人との交流 | 花そのものを鑑賞 |
飲食スタイル | にぎやかな宴会 | 静かなお弁当 |
花への態度 | 記念写真中心 | 季節感を味わう |



中国では「花より団子」って本当よ(笑)
ナナのこの表現に、中国人の実用的な面白さが表れていました。
でも続ける言葉に、深い文化理解が感じられました。



日本の「もののあはれ」みたいな感覚、中国人にも理解できるわ。美しいものは美しいって。
新宿御苑を後にしながら、ナナがふと呟きました。



来年は中国の桜も見せてあげる。日本のとはまた違った良さがあるから。
異なる文化を受け入れ、比較し、楽しむ心。
それが国際結婚の醍醐味だと、この日の花見で改めて感じました。