【国際結婚の結婚式】どこでするの?親族はどうするの?

国際結婚の結婚式は、ズバリ言うと3つのパターンから選ぶのが最適解です。どこで挙げるか迷っている国際結婚カップルの皆さん、安心してください。私が実際の経験と豊富な事例をもとに、完璧な答えをお教えします。
私は国際結婚専門の行政書士の松村です。これまで数百組の国際結婚カップルの結婚式をサポートし、様々なパターンの成功例と失敗例を見てきました。
国際結婚の結婚式で最も重要なのは「どこで挙げるか」の選択です。この決断一つで、ふたりの人生と両家族の関係が大きく変わります。
「親族はどうすればいいの?」「費用はどれくらいかかるの?」「準備は大変じゃないの?」そんな不安を抱える国際結婚カップルに向けて、今回は絶対に失敗しない結婚式の挙げ方を詳しく解説します。



国際結婚の結婚式準備では、法外な費用を請求する悪質な業者に注意してください。私の知人で、過去に「特別プラン」として通常の3倍の費用を要求されたことがあります。必ず複数社で見積もりを取り、相場を確認することが重要です。
国際結婚の結婚式「3つの基本パターン」


断言します。国際結婚の結婚式は必ず以下の3パターンのいずれかになります。
このパターンを理解せずに準備を始めると、必ず後悔することになります。まずは基本の3パターンを頭に叩き込んでください。
- パターン1 – 両方の国で2回結婚式を挙げる(費用300万円~500万円)
- パターン2 – どちらか一方の国で1回だけ挙げる(費用150万円~300万円)
- パターン3 – 第三国のリゾート地で挙げる(費用200万円~400万円)
これ以外の選択肢は存在しません。迷う時間があるなら、今すぐこの3つから決めてください。
パターン1:両方の国で2回結婚式を挙げる
最も理想的なパターンです。両家族の満足度が最も高く、親族問題も一気に解決します。
絶対的なメリット
このパターンを選んだカップルは例外なく「やって良かった」と言います。理由は明確です。
- 親族全員が参加可能 – 海外渡航できない高齢の親族も安心して参加
- 文化の違いを楽しめる – 和装とドレス、異なるスタイルを両方体験
- 両家族の納得度が最高 – 不公平感ゼロで家族関係が良好に
覚悟すべきデメリット
ただし、相応の覚悟が必要です。甘い考えでは絶対に成功しません。
- 費用負担が重い – 最低でも300万円以上の予算が必要
- 準備の労力が倍 – 打ち合わせ、衣装合わせなど全てが2倍
- スケジュール調整が困難 – 仕事との両立が厳しい現実



2回の結婚式を検討する際は、会場側が「国際結婚割増料金」を設定している場合があるので要注意です。私の経験では、通訳費用や特別対応費として不当な金額を請求されることがありました。事前に詳細な見積もりを取ることを強く推奨します。
パターン2:どちらか一方の国で1回だけ挙げる
最も現実的なパターンです。費用と労力を抑えながら、満足度の高い結婚式が可能になります。
現実的なメリット
多くの国際結婚カップルがこのパターンを選んでいます。合理的な判断です。
- 費用が半分以下 – 150万円~300万円程度で理想の式が可能
- 準備の負担が軽い – 1回分の準備で済むため時間的余裕あり
- 生活拠点での開催可能 – 慣れた環境で安心して準備進行
避けられないデメリット
しかし、重大な問題があることも事実です。事前に対策を立てないと大変なことになります。
- 片方の親族が参加困難 – 高齢者や体調不良の親族は海外渡航が厳しい
- 文化的配慮が必要 – 宗教的制約や食事制限への細心の注意
- 不公平感の発生 – 開催国でない側の家族に不満が残る可能性
パターン3:第三国のリゾート地で挙げる
最もロマンチックなパターンです。ハワイ、グアム、バリ島などのリゾート地で夢のような結婚式が実現できます。
特別なメリット
このパターンでしか得られない特別な体験があります。一生忘れられない思い出になることは間違いありません。
- 新婚旅行と同時開催 – 時間と費用の効率化が図れる
- 文化的中立性 – どちらの国でもないため公平感がある
- 親睦が深まる – ゲスト同士が観光を通じて仲良くなれる
高額になるリスク
ただし、予想以上の出費になる危険性があります。事前の資金計画が絶対に必要です。
- ゲストの旅費負担 – 全員分の航空券代・宿泊費が必要な場合あり
- 参加者の制限 – 高齢の親族は参加が困難
- 準備の制約 – 現地での打ち合わせ回数が限定される



海外での結婚式では、現地の文化的配慮が必要ですが、一部の業者は「文化コンサルティング費」として高額な料金を請求してきます。文化的配慮は大切ですが、法外な費用は適切ではありません。
親族問題の適切な解決法
国際結婚の結婚式で最も困るのが「親族をどうするか」という問題です。しかし、適切な対応方法があります。
高齢親族への配慮は絶対条件
まず理解してください。高齢の親族にとって海外での結婚式参加は簡単ではありません。以下の対策が必要です。
- 健康状態の確認 – 医師への相談と健康診断の実施
- 付き添い者の手配 – 看護師や家族による同行サポート
- 現地でのサポート体制 – 通訳や緊急時対応の準備
参加できない親族へのフォロー
どうしても参加できない親族がいる場合、以下の方法で気持ちを伝えましょう。
- ライブ配信の実施 – リアルタイムで結婚式の様子を中継
- 後日の報告会開催 – 写真や動画を使った詳細な報告
- 記念品の贈呈 – 結婚式の写真集やメッセージカード
結婚式の国を決める「3つの絶対基準」
迷ったときは、以下の3つの基準で必ず答えが出ます。感情に流されず、論理的に判断してください。
基準1:両家族の強い希望を最優先
まず両家の親に率直に聞いてください。「どこで結婚式をしたいか」を。親の意見を無視して成功した結婚式は存在しません。
基準2:現在の生活拠点を重視
準備の便利さを考えると、現在住んでいる国での開催が最も効率的です。打ち合わせ、試着、準備全てがスムーズに進みます。
基準3:招待したいゲストの優先順位
絶対に招待したい人が誰なのかを明確にしてください。その人たちが参加しやすい場所が正解です。
- 最優先ゲスト – 絶対に参加してほしい家族・親族
- 重要ゲスト – できれば参加してほしい友人・恩師
- 一般ゲスト – 参加してくれたら嬉しい知人・同僚



親族の海外渡航サポートを謳う業者の中には、医療サポート体制が不十分な場合があります。特に高齢の親族については、現地での緊急時対応や医療機関との連携について、事前に詳細を確認することが必要です。安易な約束に騙されないよう注意してください。
国際結婚の結婚式は、どこでするの?親族はどうするの?のまとめ


国際結婚の結婚式は3つのパターンから選択するのが正解です。迷う必要はありません。
重要なのは、ふたりと両家族にとって最適な選択をすることです。費用、労力、親族の事情を総合的に判断してください。
私がこれまで見てきた成功例には共通点があります。それは「事前の徹底した話し合い」です。曖昧な決定は必ず後悔を生みます。
国際結婚の結婚式は確かに複雑です。しかし、適切な準備と明確な方針があれば、必ず素晴らしい結婚式になります。
どのパターンを選んでも、大切なのはふたりの気持ちと家族への感謝です。完璧な結婚式で、新しい人生のスタートを切ってください。