中国人女性との結婚で学んだ「両親との関係づくり」について


お盆の最終日、8月16日。
自宅で一人、これまでのナナとの関係を振り返りながら、特に印象深かった出来事を思い出していました。
それは、ナナの両親との関係づくりについてです。
実は、現在のナナとの良好な関係の土台には、この両親との信頼関係があったのだと、今になって強く実感しています。
ナナからの重要な提案


ナナとウイチャットでの交流を始めて約1ヶ月が経ったころ、お互いに真剣に結婚を考えるようになっていました。
そんなある日、ナナから意外な提案がありました。



松村さん、私の両親とテレビチャットで話してもらえる?結婚の許可をもらいたいの。
正直、驚きました。成人している女性なのに、なぜ両親の許可が必要なのか。
しかし、これが中国の文化なのです。
中国では、たとえ成人していても、結婚に際しては両親の許可を得ることが当然とされています。



分かりました。ちょうど旧正月も近いですし、ご両親にきちんとご挨拶させていただきます。
テレビチャットでの両親への挨拶


まず、ナナの父親とテレビチャットで話をしました。
ナナが通訳をしてくれながら、私は真剣に想いを伝えました。



ナナと結婚し、日本に来てもらって、一緒に仕事を頑張り、二人で幸福になりたいと考えています。どうか結婚をお許しください。
父親は私の話を一通り聞いた後、穏やかに「分かりました。反対しません。
二人のことは二人で決めてください」。と答えてくれました。
続いて、ナナの母親ともテレビチャットをしました。母親も同様に、温かく結婚を許可してくれました。
中国の結婚文化 | 日本との違い | 実体験から学んだこと |
---|---|---|
両親の許可が必須 | 個人の判断重視 | 家族の絆の深さを理解 |
家族全体での承認 | 当事者間の合意中心 | 長期的な関係性を重視 |
定期的な近況報告 | 独立性を尊重 | 継続的なコミュニケーション |
この表からも分かるように、中国では結婚が個人の選択を超えた「家族と家族の結びつき」として捉えられています。
営口での実際の対面


その後、大連でナナと対面し、簡単な結婚式を済ませた後、ナナの両親が住む営口へ向かいました。
初日は火鍋、翌日は焼き肉での会食。想像以上に温かく迎えてもらえました。
「松村さん、ナナをよろしくお願いします。何か困ったことがあったら、いつでも連絡してくださいね」。
母親の言葉からは、娘を託す親としての深い愛情と、同時に私への信頼を感じました。



こちらこそ、ナナを大切にします。これからもよろしくお願いいたします。
継続する家族との関係


それ以降、ナナの両親とは定期的にテレビチャットをするようになりました。
季節の挨拶から、日本での生活の様子まで、様々なことを話します。
両親との関係継続で得られたもの
- ナナの家庭環境への理解深化
- 中国の文化や価値観への洞察
- 夫婦関係における安心感の醸成



松村さんが私の両親を大切にしてくれるから、私も安心して日本で暮らせるの。
ナナのこの言葉が、すべてを物語っています。
前妻との結婚では、このような両親との深い関係づくりができていませんでした。
形式的な挨拶はしたものの、継続的なコミュニケーションは取れていなかったのです。
中国人女性との結婚に必要な心構え


この経験を通じて学んだのは、中国人女性との結婚では、相手の両親も自分の両親と同じように大切に思う気持ちと心構えが必要だということです。
- 家族を大切にする中国の文化を理解する
- 両親への敬意を言葉と行動で示す
- 継続的なコミュニケーションを心がける
中国人は家族の関係を何よりも大事にします。これは単なる形式ではなく、彼らの価値観の根幹をなすものです。
両親との信頼関係を築けてこそ、結婚生活も上手くいく。これが、私が学んだ最も重要な教訓です。
お盆の最終日に、このことを改めて振り返りながら、ナナの両親への感謝の気持ちを新たにしました。
そして、これから国際結婚を考える方々にも、この経験を共有したいと思うのです。