中国人女性は、料理を通じて家族との絆を深めることを大切にしている


6月9日の夕方のこと。
ナナがリビングでテレビを見ていて、グルメ番組で関西風のお好み焼きが紹介されているのを眺めていました。
どういう話の流れでそうなったのか覚えていませんが、ナナが突然「これ、食べてみたい」と言い出したのです。
テレビを見ていたナナからのリクエスト





あれはお好み焼きって言うの?作れる?
ナナが画面を指差しながら聞いてきました。
中国では「煎饼」という似たような料理があるけれど、日本のお好み焼きとは全く違うもの。
ナナに、少しでも日本に早く馴染んで欲しいという気持ちもあり、「作ってみようか」と答えました。



スーパーで材料を買ってこよう。オタフクの粉が一番おいしいから。
私が言うと、ナナは嬉しそうに手を叩きました。
中国人女性は、新しい料理に挑戦することで、その土地の文化を理解しようとする傾向があります。
ナナもその例外ではなく、日本の家庭料理を一つ一つ覚えていこうという意欲を感じました。
日本のお好み焼き | 中国の煎饼 | ナナの反応 |
---|---|---|
キャベツメイン | ネギ、卵メイン | 「野菜がたくさん入るのね」 |
ソースで味付け | 醤油ベース | 「甘いソースが新鮮」 |
マヨネーズをかける | 辛子や酢 | 「日本人はマヨネーズ好きね」 |



中国の煎饼と似てるけど、全然違うのね。面白い。
ナナの言葉に、中国人女性の探究心の強さが表れていました。
単に食べるだけでなく、文化的な違いを理解しようとする姿勢。それがナナらしさでもあります。
二人でお好み焼き作りに挑戦


スーパーから帰ってきて、さっそく台所に立ちました。
私は、シンプルな大阪風のお好み焼きを作ることにしました。



キャベツは細く切って、豚肉はこのくらいの大きさで。
私が説明していると、ナナが積極的に手伝ってくれます。
中国人女性は、料理を通じて家族との絆を深めることを大切にしているのですが、ナナもその通り。
手際よくキャベツを刻んでいく姿は、まさに中国の家庭で培われた料理の技術を感じさせました。



私の故郷では、家族みんなで餃子を包むの。これも同じような感じね。
ナナが笑顔で話します。
確かに、家族で一緒に料理を作るという文化は、中国でも日本でも共通しているものです。
ただ、作る料理が違うだけで、その根底にある「一緒に作る喜び」は同じなのかもしれません。
お好み焼き作りの工程


- オタフクの粉と水を混ぜて生地作り
- キャベツと豚肉を混ぜ込む
- フライパンで両面焼く
- ソースとマヨネーズで仕上げ



中国人は「食」に対してすごく真剣なの。でも、楽しみながら作るのも大事よね。
ナナの言葉に、中国文化の食への深い愛情を感じました。
それは単に「おいしいものを食べたい」というだけでなく、「食を通じて人とのつながりを大切にしたい」という思いでもあるのです。
完成したお好み焼きを囲んで


ついに完成したお好み焼きを、二人でテーブルに運びました。



わあ、本当にテレビで見たのと同じね!香りもいい。
ナナの目が輝いています。
初めて食べる日本のお好み焼きに、本当に嬉しそうでした。



どうかな?口に合う?
私が聞くと、ナナは一口食べて、しばらく考えるような表情をしました。



おいしい!でも、これは完全に日本の味ね。中国の煎饼とは別物。
そんなナナの率直な感想に、私も安心しました。
中国人女性は、味覚に対してとても正直で、遠慮なく感想を述べてくれます。
それは決して失礼なことではなく、むしろ「真剣に味わっている」証拠なのです。
- 新しい味への好奇心が強い
- 率直な感想を恥ずかしがらずに伝える
- 食文化の違いを楽しみながら受け入れる



今度は私が中国の煎饼を作ってあげる。比べてみましょう。
ナナがそう言ってくれたとき、私は本当に嬉しく思いました。
これぞ国際結婚の醍醐味。
お互いの文化を食を通じて交換し合い、理解を深めていく。
この瞬間に、ナナが日本の生活に少しずつ馴染んでくれているのを実感できました。
でも、同時に彼女自身の文化的アイデンティティも大切にしている。
それがナナらしさであり、現代の中国人女性の特徴でもあるのでしょう。
今回のお好み焼き作りを通じて、私たちはまた一つ、お互いのことを理解できたような気がします。
これからも、こうして二人で料理を作りながら、異文化の架け橋を築いていきたいと思います。